2016ベスト9

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1.Church Of Misery – And Then There Were None...

2.Under The Church – Rabid Armageddon

3.Beastmaker – Lusus Naturae

3.Autopsy - After the Cutting

3.Abigail – The Final Damnation

6.J.T.Ripper - Depraved Echoes and Terrifying Horrors

6.Terror - Decades of Terror

6.Catacomb – In The Maze Of Kadath/ The Lurker At The Threshold

6.Incantation – Unholy Massacre

1位はメンバー総替えのchurch。個人的にはvoは国内メンバーの方が良かったけど。

2位はNirvana2002の後継バンドのミニアルバムに続く第1作目。

同立3位のAutopsyはまだ4枚全てを聞き終わって無い。

同じくBeastmakerはBlood Farmersくらいのホラーテイストが欲しい。

羊年極上十

1.Nepenthes - Scent

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2.Gruesome - Savage Land

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3.Zothique - Faith, Hope and Charity

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4.Coffins - Craving to Eternal Slumber

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5.Forgotten Child - Forgotten Child(Reissue)

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6.Armored Saint - Win Hands Down

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7.Undergang - Doden Laegar Alle Sar

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8.Transgressor - Ether for Scapegoat

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 9.Crematory – Denial

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10.Marshall Law – Power Crazy(Reissue)

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 今年は念願叶ってNepenthesのライブを初めて観る事が出来た(2回も!)。そのライブで演奏していたとてもノリの良いヘヴィでグルーヴのある"fool's gold"
を早くアルバムで聴いてみたいと思っていた。この曲がライブで始まると根岸氏が煽りオーディエンスが踊り狂う。随所に出てくるツインギターのハモりも心地良く、ドーゥームメタルというよりもドゥームロックといった感じ。来年新作をリリースするあのバンドに引けを取らないライブバンドだなぁと思う。

Gruesomeは、Exhumed, Derkéta, Malevolent Creationメンバー等による初期Death(Chuck Schuldiner)を彷彿させる(狙ってやってる)オールドスクールデス。ベテランメンツとRelapseレーベルという組み合わせだけでリリース前のデモをツベでチェックしていた。vo、リフ、リズムチェンジ、音の作り方に至りDeathのLeprosyを意識していると思われる。まんまDeathスタイル。"Open Casket"に敬意を表した"Closed Casket"という曲がある。Deathは、オールドスクールデスメタルバンドの中で一番好きなのでGruesomeに甘いです。

Zothique も今年初めてライブを観る事ができた。ハードコア、サイケデリックってよく分からないけど、サバス系ドゥームスラッジであり後期Neurosisのようなポストメタルの要素もあるかな。アルバムでもライブでもNoise Geratorと称されていらっしゃるキーボーディストがとてもクレージーで印象的。

CoffinsもTokita氏加入後(Koreeda氏最後)のライブは1回観れました。Coffinsは言うこと無しです。

Forgotten Childは再発関連でNo,1です。ドラゴンバトルジャケ+US出身でAC/DC、Krokus型でもイエローカードだけど、初期Accept/TT.Quickに近いとはレッドカードです。長年騙されて来ました。今で言うとスウェーデンのBulletみたいな感じか?こういう漢なバンドってあまり無いなぁ。しかもアルバム通して曲のレベルが高い。ギター氏はデビュー前のMegadethにも一時期在籍してたようです。

Armored Saintはひっそりとリリースされた感じがするけれど1曲目のアルバムタイトルの曲の為に買っても損はしないと思ふ。Gonzo、Joey Vera健在、John Bushは相変わらずヘビーメタルバンドにとてもマッチし歌が上手い。

Undergangは現在進行形バンドながらオールドスクールデスな音をよく研究しているなぁと思う訳ですよ。ここのVo/Guitar氏がAnatomiaのTanaka氏と組んでいるWormriddenしかり、まさに自分(ワタクシ)が求めているオールドスクールデスとはこういう音だ、といったドロッとしたドストライクな音を出してくれるのですよ。

オールドスクールデスのムーブメントをタイムリーに追いかけていた訳では無く、極初期国産デスメタルバンドの存在をここ数年で知った。ずっと入手困難で探し続けていたTransgressorがMessiah Death、Necrophileのコンピに続きリリースされたのは嬉しい限り。Tanaka氏の目の前で買わせて頂きました。

Crematoryのアナログ盤は今年再発されたようだが自分が購入したCDは2015年に再発されたものでなく2009年に再発されたものだが今年購入した。軽い気持ちでジャケ買いしたのとは裏腹に得した気分。Entombedに引けを取らないドロりとしたメロディアスなスウェディッシュデス。

NWOBHMのムーブメントはとっくに終わっているのに当時も今もMarshall LawはNWOBHMだと言われている(NWOBHMスタイルだからいいのかな)。NWOBHMスタイルというとスピーディー、Voが頼りない、キャッチー、短命。Voは癖が無く、キャッチーなメロディでツインギターも心地よく、サビのシンガロングも思わず"All For Rock!"叫んでしまう。1stも購入検討中。2ndではヘヴィーでダークなスタイルに変更したとか。。。

 

自分は家で音楽を聴く事が少なく、ほとんどiTunes/iPhoneで聴く事が多い。ちなみに今年スクラブルされた自分のLast.fmのベスト10はこんな感じだった。

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屍臭しかしない

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Wormridden - Infesting the Grave

Undergang/Anatomiaのメンバーによるデンマーク/日本混合オールドスクールデスタイプ。昨年Undergangが来日した時に奇跡の世界初ライブを披露。生憎、関東限定であった為、観に行けず。

環形動物に身体をジワジワと蝕まれるような不可解極まりないこの世の終わりしか想像できない死へのマーチ。オールドスクールデスは汚物のような悪臭を放ち万人受けしないサウンドこそ魅力な訳で引きずるようなスローな音はヘヴィ極まりない。ファーストなバンドとスローなバンドどちらが自然に頭を振れるかというと、間違いなく後者である。

こういったズルデス/ドゥームデスバンドって国内で人気無いなぁとつくづく思う。Anatomia、Coffins、Messiah Death以外に現存するバンドはいるのだろうか?


Wormridden - Infesting The Grave '7 / Demo Tape ...

IMPURITY 3月28日(土) 大阪Socore Factory

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今年3発目のライブ

◆Sex Messiah(神戸)

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昨年秋に来日した悪魔将軍は仕事で行けず、その時のサポートアクトであるSex Messiahも見逃した。その悪魔将軍来日時に併せてリリースされたコンピレーションCDで予習済み。

結構長め(5分程)のオープニングSEから暗幕がはぎ取られライブがスタート。ギタリストのMoenos嬢はあちこちのライブ会場でよく見かけるけども、ステージでプレイしている姿を観るのは初めて。ギター上手かったなぁ。初期Bathoryに近い感じなのかな。原始的で演奏の粗削りな所が逆に邪悪さが増しているように思える。Voの宇田川氏(TERROR SQUAD、ANOTHER DIMENSION)はそれぞれスタイルの異なるバンドで器用に使い分け幅広く活躍されているなぁと感心する。

 

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◆FRAMTID(大阪)

関西に住んで居んでいながら初めて観る。名前は知っていたが、クラストコアバンドという情報のみ。自分はクラストって無知なのだが、Amebix, Anti-Cimex, Doom, Sacrilegeぐらいしか知らない。。。ドラムの音がズバンッ!ズバンッ!と重たく、自分が思っていたクラストのイメージとは違ったのだが、前につんのめるスタイルといい、デスコアスタイルとどう違うのかよく分からなかったが、そんな事はどーでもよく、素直に楽しめた。

 

◆Evil(東京)

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関西発上陸。今回自分はImpurityよりもEvilがお目当てだった。故に一番前へ移動。本来4人編成なのだが、リードギター氏が参加できず3人編成でのステージ。確かメンバーは20才代だと聞いていて演奏も粗いのかと思いきやカッチりしていた。1st、2ndデモ、Splitと聴きまくっていたが、ライブの方が断然カッコイイ。Sarcofagoや初期Sodom、Destructionのようなイーヴィルスラッシュ。Mercyful Fateのような奇怪なソロやリフといいかなりの自分好み。ここのステージは結構高い位置にあるので、最前線で見上げて観ていたので首が痛かった。自分は、時折ステージも見つつ、ファストパートやリズムチェンジでは頭を下げ激しくヘッドバンギング。Splitに収録していたSodomの"Witching Metal"はヤらずにHellhammerの"The Third Of The Storms"をヤっていた。唯一の心残りは一番気に入っている"火炙り"をやらなかった事かな。もっと関西でライブをやって欲しいですね。

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◆Impurity(ブラジル)

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Ron氏(ギタリスト)のたどたどしい日本語のスピーチ後にライブはスタートするも、いきなりマシンの如く唸りをあげる超激速ブラストビートの凄さに、会場全体が身動きがとれずフリーズした感じになっていた。これ以上無い結構な邪悪っぷりで、MCも無く淡々と曲を消化する。ステージ衣装も本当に悪魔崇拝しているかの如くイカつい。Vo氏は間奏時もボーっと突っ立ったたりドリンクを飲むのではなく、頭をひれ伏しマイクスタンドを逆さに掲げ、サタンを讃えている様なパフォーマンスがまるで悪魔の儀式を見ているようだった。コグメロレーベル系ブラックデス好きには堪らない大満足のライブだった。2ndアルバム「Into The Ritual Chamber」しか持っていないので、"Baphomet Shield"と "Ecstasy Law"だけ分かった。

ブラックメタルのイベントって今回初めて体験したのだけど、オーディエンスは観聴きする方に集中するからなのか暴れたりしないんだなよなぁ。

戦利品は、JAPANツアー限定Tシャツ、Impurity/Sex Messiah記念Split、はるまげ堂の物販でBlood/ImpetigoのSplitを購入。あとPAスタッフの方に丁重にお願いしてImpurityの曲順表を頂いて来た。リストを見て結構な曲数をヤっていたんだとあらためて痛感。

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EARTHLESS & ETERNAL ELYSIUM 1月10日 (土) @ 大阪・難波 BEARS

今年一発目のライブ。

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■ITHAQUA(高知)

「イタカ」と呼ぶようだ。ストーナー/ドゥームバンド。高知にもこんなカッコイイバンドがいたとは知らなかった。Sleepを思わせる沈み込むようなドープでありつつサイケデリックなサウンド。物販ブースでは買わずに後日通販でEPを購入。

 

 ■Birushanah(大阪)

初期の頃から何度か観ているが、自分はそれほど琴線に触れた事は無い。Birushanahといえばメタルパーカッション。カンカン鳴り響く金属音が耳から離れない。Birushanahで既に客が寿司詰め状態。

 

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Eternal Elysium(愛知)

昨年秋に10年振りにBorisのレコ発で観たけど、BorisEternal Elysiumも昔の曲もやらなかったし、何だかスタイルも変ったなぁと思って個人的に不完全燃焼に陥っていた。昔はドゥームメタルという感じだったが最近はブルージーでドゥームロックといった感じ。でも今回は良かった。多分前回とセットリストが変化が無くて曲を覚えていたからかな。改めて聴くとずっしりと重くて太い音を出すなぁと思った。女性ベーシストがメインで歌い、岡崎氏とツインボーカルになる曲がとてもブルージーで印象に残った。何せ2002年リリースの「Share」以降買って無いので、最近の音源も手に入れてみようかな。

 

■Earthless(米)

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実はEarthlessの音源は1枚も持っていないのに参戦した糞ドゥーム野郎です。更に客が増えパンパンな状態の中スタート(↑)。ジミヘン的なブルージーなフィーリングを持ち70年代ハードロックバンドのような骨太なサウンドが特徴。アンコールのカバー曲以外はオールインスト。時折目をつぶりながらトリップしてしまいそうな感覚で自然と体が前後に揺れる。楽器が激しくぶつかり合うスリリングなパートになるとオーディエンスから「ウォーー!」という歓声と拍手。ステージ終了後も物販ブースは大混雑。Tシャツ、音源買う金も無く、後日通販でアルバム3種を注文。最終日の東京公演は当日券ソールドアウトで当日券無しの大盛況だったらしい。こりゃ、Earthlessはまた来そうだな。ライブから4日経っているのに余韻が残っている。兎に角、Nat Recordで扱っているようなヴィンテージHRもの、Tee Peeレーベル、Radio Moscow、Wo Fat、Black Pyramidあたり買い漁り始めている。

 

The 11 Best Albums of 2014

とりあえず2014年のベスト11が出揃った。AutopsyやEyehategodの新作を買ってないのに年間ベストなんて挙げていいのだろーか。

1.Electric Wizard - Time to Die

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2.Blaze - The Rock Dinosaur

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3.不幸 - The Dark Halo

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4.Accept - Blind Rage

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5.Blood Farmers - Headless Eyes

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6.Massacra - Signs of the Decline

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7.Wargasm - Satan Stole My Lunch Money

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8.Black Magic - Wizard's Spell

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9.Mefisto - The Megalomania Puzzle

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10.God Macabre – The Winterlong...

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11.Morgue Eroded Thoughts + Demo

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Electric Wizardは「Witchcult today」以降、激重スラッジ路線は後退し1stのような古参ドゥーム路線で行くものだと思っていたけど、本作は中毒性のある「Come My Fanatics....」のような邪悪なサウンドに戻っており、聴いていると悪魔の儀式に参列してるような錯覚に陥る。

 Blazeは、とにかく開花する泣きのギターソロを聴くとホントMichael Schenkerが好きなんだろうなぁって思う。曲も素晴らしい。初めてライブも観れたしスタジオ音源以上にパワフルだった。このバンドの存在をずーっと見逃していたのが悔まれるわ。ヨーロッパで人気がある理由が頷ける。

不幸のライブ(FEDC2014)に初参戦でき、その初ライブでタイミングよく記念すべきファーストアルバムがリリースされた。Electric Wizard、Ramessesに十分対抗できる激重ドゥームメタル。ライブは今年2回観る事がきた。これでまたひとつライブへ行きたくなる必須バンドが増えた。

Acceptはここ数年ダメ出ししながらも高校の時から追いかけて来たバンドな為、贔屓目に見てしまう。93年の再結成、リユニオン、Mark Tornilloを迎えての新生Acceptになってもずーっと音源は買い続けて来た。何度となくもういいかなと思ってたけど、Mark Tornilloが加入してからの本作を含む3枚は「Objection Overruled」「Death Row」「Predator」以上の出来だと思う。で、「Blind Rage」は、93年の再結成以降で最も良いと思った。楽曲の出来とパワーは「Metal Heart」アルバムや「Eat the Heat」似ているかな。"Up to the Limit"を思わせる"Dark Side Of My Heart"、男臭いシンガロングが印象深い”Wanna Be Free”、Wolfのギターソロに涙する"Dying Breed"などなど。

Blood Farmersの19年振りのスタジオアルバムがリリースされるとアナウンスされておそら2年以上は経っていると思う。なかなかリリースされず、もうお蔵入りになったと思ってた。デモや1stアルバムからのBlood Farmers節は全く失われていなくて、徹底したホラードゥームの世界感を築いている。デモ、1stに負けず劣らずの快作。

書くのが疲れたのでこれで終わり。今年もありがとうございました。


Blaze (Jpn) - Shed Light Οn Dark (with lyrics) (from ...


不幸 10.4 FEDC 2014 @大阪 SOCORE FACTORY


Blood Farmers - Headless Eyes - YouTube


Massacra - Baptized In Decadence - YouTube


Black Magic - Voodoo Curse

呪いを取り除く

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Ramesses - Take the Curse(2010)

 初期Electric WizardのメンバーであるTim Bagshaw、Mark Greeningの二人がRamessesを結成して以降、EWは黄金期と比べて激重ドゥームサウンドが失速したように感じたけど、やはりこの二人の貢献度は大きかったのかなぁ。。。

Jus Obornがエフェクト処理して泣きそうな声で作り上げるオカルト・ウィッチ・ドゥームとはちと趣向が違う感じ。

危険な香りで満されたスモークの中で、邪悪で殺傷性のある反復リフがジワジワと忍び寄るサウンドで、何か殺気を感じるというか、黒ミサってこんな雰囲気なのだろーかって勝手に想像してしまう。

個人的にイチ押しの大阪の不幸-FUCHOというドゥームメタルバンドも、このRamessesをお手本にしているんじゃないかな。

リリース元のRitual Productionsは、3バンド程度しか扱っていない超弱小レーベルなのか非常に流通が悪い。

結局の所「Chrome Pineal」EP(2011年)がラスト作。その後、Tim Bagshawは Unearthly Trance、WinterのメンバーらとSerpentine Pathを結成。


Ramesses - Baptism of the Walking Dead - YouTube