【FAREAST DEATH CULT 2014】2014.10.04(sat) @大阪 南堀江SOCORE FACTORY

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夕方から翌朝までオールするハードコア・メタルイベントに初参加した。

01.SECOND TO NONE
このバンドは知らなかった。Buzzoven, Corrupted,Sourveinのような撃重スラッジコアサウンドにオールドスクールズルデスサウンドをミックスしたような重厚なデスノイズが全身に伝わりライブ前に喰ったばかりの牛丼が口から出てきそうだった(ウソ´д` ;)。1バンド目から自分好みの極悪で暗黒でイーヴルなバンドを拝めてありがたがった。

02.NOTⅡBELIKESOMEONE
エクスペリメンタルポストメタルというのでしょうか。

03.MECOSARIO
覆面ブルータルデスグラインドコア。メンバーが大半巨漢。メンバーショットに可愛い女子が映ってたと思ってたんだけど、脱退したみたいで残念。ゴリゴリながらカチッとした音が気持ちよい。所々ギターのフレーズが、Carcassぽかったかな。フリーデモCDRをお持ち帰り。

04.POIKKEUS
昨年TerrorSquadのイベントで一度見た。バックに映像を流していたけど、ホラーパンクというのでしょうか。いかにもバンクスといったイメージそのものルックスと音だった。

05.Vampillia
バイオリン奏者、パソコンオペ、キーボードを含む8人編成の大所帯バンド。シンフォニックでブルータルという変わった音。シンフォニックだけど、voは、ポロポロの衣装で、短パン姿のデカい兄ちゃん。その兄ちゃんはフロアに降りてきて、用意してきた梯子に登りマイクを何度も自分の頭へぶつける謎のパフォーマンスをしていた。

06.SWARRRM

07.DEMOLITIONf:id:madmax666:20141004215913j:plain最初はメタルコアバンドと聞いてたので後ろでおとなしくしていたが、見事に裏切られた。メタル以外の何者でも無い、力強いスピードメタル。唯一アンコールをやってのけたバンド(18バンド中最後の2バンドは観てないが)。本フェスメタル度No.1。

 

08.COHOL

極悪ブルータルブラッックメタル。とてもテクニカルでカオティックな要素を持つハードコアな側面も持っていて終始底辺で動き回る感じの音。顔を隠し民族衣装的な衣装を身にまとったベース氏とギター氏の絶叫ツインVoは狂気すら感じた。

 

09.T.J.MAXX

10.BUTCHER ABCf:id:madmax666:20141005002715j:plain本フェスの目的はBUTCHERと不幸-FUCHO-を観に来たようなもの。いつもの公開リハで1曲ヤッて、0時過ぎにスタート。BUTCHERにしては尺の長い新曲を披露。これが結構カッコよかった。新曲以外 全部知っている曲だったしこの日一番頭を振った。客が思ってたより暴れていなかったのが残念。記念に白Tサツを買った。


11.AGGRO KNUCKLE
ハードコアショップに行くとよくSKINS(SKINHEADS)ってジャンルがある。全く知らなかったのだが普通ハードコアというとギターソロが無いものだと思い込んでいるのだが、ルックスやバキンバ キンな音を出すベースや掛け声はハードコアなのだが、ギターソロがちゃんとありしかも結構メロディアスでNWOTHM並みのメタルだったので意外と楽しめた。


12.DEADLY SPAWNf:id:madmax666:20141005015259j:plain個人的に本フェスNo.1.名前こそ聞いていたが、初めて観た。かなり理想な古学校残虐死亡金属で一発で気にいった。進行が非常にクールでMCも曲名を告げるのみ。ひたすらデスプレイ。両ギタ ー氏がカブキのように長髪をグルグル回していた。これにはクロノスとマンタスを思い出した。演奏が非常にテクニカルでDeathのように畳掛ける感じが良い。


13.FIGHT IT OUT
Vo氏がフロアで滅茶苦茶暴れまくるパワーバイオレンスハードコア。Vo氏が自分の近くの丸テーブルに上がり、思いっきりダイブされた時は危なかった。数分前までそのテーブルでスマフォをチ ャージ中だったので回収しておいてよかった。ダイブでほんの少しVo氏に顔蹴られたけどな!


14.EXCRETEASS

15.ANOTHER DIMENSIONf:id:madmax666:20141008192353j:plain個人的に本フェスNo.3.TERROR SQUADのVo:宇田川氏らによる新バンド。音がもろにAt the Gates「Slaughter of the Soul」の頃のメロデスサウンド。変則的で後追いで泉の如く流れてくる、あの特徴のあるリフ スタイル。兎に角両ギター氏が滅茶苦茶上手い。しかし宇田川氏スクリーミングヴォイスはよく声が通るし息が長い。来年ニューアルバムが出るそうな。


16.不幸-FUCHO-f:id:madmax666:20141005045057j:plain個人的に本フェスNo.2.4時30分スタート!日本のELECTRIC WIZARD、SLEEP、SAINT VITUS、CELTIC FROSTなどと呼ばれているが、お堂の中でグワングワンとディレイして響き渡る激重ドープサ ウンドが眠気も手伝ってトリップしそうだ。昔観たElectric Wizardを思い出した。ニューアルバムがフェス当日先行リリースされていたのでゲット。

で、ここまで棒状になった足を何度も屈伸して庇いつつ睡魔と闘って来たがリタイヤ。。。残り2バンドを拝まずに始発で帰った。

17.CRYPTIC REVELATION
18.CATAPLEXY

 来年は、オール無しで3日間で24バンドを予定されているとの事。

悪魔戦争主人

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Satanic Warmaster - Luciferian Torches (2014)

 秋に来日するフィンランド産原始的黒金属団。"Bloody Ritual" Demo Iしか持っていないので流石にこれじゃ楽しめないと思い、最近出たコンピ(大阪のZero Dimensional Recordsから出ている)を買った。本作以外に1st、2nd、ライブ盤もオーダーした。

あまりブラックメタルって知らないし聴かないので有名所を数える程しか所有してないのでアレだが、Darkthroneに似ているのかな。極寒な北欧の山奥のイメージが頭に浮かび、ガリッガリッで淡々としたサウンドが出てれば自分的には合格なので一発で気に入った。

アーカイブスによるとバンド名は、ポーランドのLord of Evilのデモタイトルから取ったそうな。Lord of Evilは自分も好きだしお薦め。

しかし、ブラックメタルバンドのライブってどんなノリなのだろうか。モッシュとかステージダイブ、エアギターなんてしないのだろうな。でもファストパートになった途端に暴れるんだろうな。コープスペイントをしているバンドってのも拝んだ事が無いので非常に楽しみだ。4,000円で観られるので尚イイ。


[ZDR 027] Satanic Warmaster - Luciferian Torches ...

 

 

Massive Grooves Vol.20  2014.7.20(sun)天王寺FireLoop

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■BLAZE

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本日2番手。BLAZEを知ったのはごく最近でずっとライブを観てみたいと思っていた。ギター氏は難波のWILD ONEという知る人ぞ知るマニアックな中古レコ屋をやっています。自分は古くからWILD ONEは知っていたが、オーナーがバンドをやっていたとは全く知らなかった。

ハコが広いせいもあるが正直客は少ない。ライブが始まると3列目まではコアなファンが占めるが(今日は2列目まで)、その後ろに溝ができ、後ろの方でおとなしく観ている客が占める。いさ殿曰く、いつもこんな感じなのだと。

ギター氏の容姿といいマホガニーレスポールといいデイヴ・メニケッティなのだが、奏でるメロディ・ソロが本当にマイケルシェンカー風でカッコイイ。

NWOBHMからの影響が垣間見えたりプレイングマンティスをもっとハードにしその上にマイケルシェンカー風のメロディーが乗る感じ。メロディアHR/HM好きに聴いてもらうのは勿体なく、むしろ180度ジャンルの異なるハードコアやスラッシュ、デスメタルファン聴いて貰いたい。このバンドもCOFFINSのように国内よりも海外(ユーロッパ方面)で人気があるらしい。

兎に角ステージが熱い。Vo氏も客の煽り方が上手い。45分と言わず90分観たい、久し振りに頭振ったなぁ。それと今時貴重なエアギターを弾いてる客が多くてびっくりした。


UNDERGROUND HEROES / BLAZE - YouTube

 

■REIGN

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4番手(ラスト)。3バンド中2バンドが自分の好みじゃないバンドで体力が消耗していたので特に期待もせず椅子に座って観ようと思っていた。いさ殿からはVoが巨漢女性で変な服を着ているメタリックでヘヴィーなグルーバンドと聞かされた。

ところが出てきた音がKYUSS、BORISのようなスローで重低音+反復リフだったので慌てて椅子から立ち上がった。全編こんな感じでは無いが、沈み込んだリフはサバス的なグルーヴな曲もある。そして女メサイアマコーリンのVoはゴスペル風でソウルフルでパワフル。バンド結成18年と知って驚いた。大阪にこんなバンドがいたとは全く知らなかった。物販のCD買っておけばよかった。


メタル魂 vol:4 REIGN 高松 大阪 ライブ RIZIN' - YouTube

 

金と栄光

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Faithful Breath - Gold 'n' Glory(1984年)
 プログレ⇒ハードブギー⇒ヘヴィーメタルスラッシュメタル(RISK)とスタイルが変っていき、どれも中途半端な評価しか聞いた事が無い。
スタイルをヘヴィーメタルに転身した理由は、どうも全盛期のACCEPTに影響を受けたとも言われている。
バイキングのコスプレをしたジャケ・メンバーに轢かれ随分前に「Skol」を手に入れるもバイキングとはあまりにも掛離れた臭いスタイルに愕然とし売っぱらった過去がある。
本作はプロデューサがウドとマイケルワーグナーなので音の作りがBalls to The Wallに似ていると言えば似ているし似ていないと言えば似ていない。
Voの骨太い歌唱も似ているし全体的にSINNERの代表作「Touch Of Sin」のようなハードで男臭い曲で占めている。"King Of Rock"、"Gold'n'Glory"、"Princess In Disguise"などは素直にカッコイイが臭い。ちなみに"Princess In Disguise"という曲、ACCEPTの"Princess of the Down"をタイトルも曲調もパクったような感じ。
ちなみにMausoleumのCD盤を手に入れたのだが一時期ほとんどみかけなかったが、数年前に大量のデッドストックが見つかったと聞いたが、あまりにも容易に手に入るのでおそらくMausoleumレーベルが生きているので再発してるんじゃないかと思う。
MausoleumCD盤の嫌な所は、フロントジャケがペラ紙1枚でその裏がレーベルディスコ一覧になっているのと。バックインレイが曲目リストになっていてどのアルバムも統一されたフォーマットになっているのでLPの裏ジャケが再現されていなく非常に味気ない。大抵裏ジャケには貴重なメンバーショットが使われたりするのだが、自分が所持しているMausoleumCD盤にメンバーフォトが掲載されているものは無い(フロントジャケにメンバーショットが使われているのを除く)。
本国ドイツでは、当時このバンドはどれぐらいの知名度でどんな位置づけだったのだろうか?やはり色モノ的に扱われていたのだろうか?


Faithful Breath - Gold 'n' Glory - YouTube

戦争の意味

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Tank - This Means War(1983年)

最近パワーメタルって言葉をあまり聞かなくなったが、Tankを聴き始めたのは普通に「Honour & Blood」で、ブルドーザーのようなどっしりとした重量感があり、力強い押しで攻め立てる感じといい、工事現場で働く男臭い感じといい、これぞパワーメタルなんだと思った。

本作よりAlgy、Brabbs兄弟のトリオ編成にMick Tucker(g)が加わりツインギター編成となる。Brabbs兄弟はこの編成が気に食わなかったのか、Algyと衝突したのか知らないが、兄弟揃って脱退している。

「Filth Hounds of Hades」や「Power of the Hunter」での暴走ロッケンロールスタイルに重金属色が加わり、一層メタル化が進んだ感じ。

本作とH&Bの関係は、「復習の叫び」と「背徳の掟」の関係と同じであって、よくもまぁ続けて同じようなアルバムを作ったなぁという感じ。

この頃のTankってちょっと珍しいなと思ったのが、5~6分台の曲や1曲目はイントロもあるので8分台と簿妙に尺が長い。

AlgyのひとりTankは、さびしいのでBrabbs兄弟とリユニオンして「Filth Hounds of Hades」みたいなアルバムを作って欲しい。ドゥギースタイルのTankはどーでもいい。


Tank - Echoes Of A Distant Battle - YouTube

裏切りのターボ

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Judas Priest -Turbo(1986年)

 86年当時、初めて本作を聴いた時は正直ガッカリした。何せ「復讐の叫び」「背徳の掟」の次と来たら誰もがガチガチな鋼鉄製品(アルバム)を期待するに決まっている。狂喜したファンなんていないだろう。レザーで身を包んでいたコスチュームから一転、ロング丈の派手なコスチュームへの変化もショックだった。ジューダスは今後このようなモダンスタイルな方向へ進んでいくのかと思うと不安になった。

シンセサイズドギターを取り入れキャッチーで覚えやすいメロディ。この電子ギターとやらは、同年リリースのIron Maiden「Somewhere in Time」、Metal Church「The Dark」収録ラスト曲"Western Alliance"でも使われた。

邦題はそのまま「ターボ」だが、「メタルターボ」や「鋼鉄のターボ」、「裏切りのターボ」になっていたらそれだけで作品の質が落ちていただろうな。

伊藤政則は「プリーストらしさは全く失われていない」と発言し、「このオヤジ、明らかに苦し紛れな発言だな」と思っていたがそれは間違いではなかった。

チープなどくろ君が出てくる"Torbo Lover"や"Locked in"のPVがやたらとMTVでオンエアされたのを覚えている。極め付けは、Priest...Live!が出る前にFMで"Fuel For Life Tour"のサウンドボードソ-スがオンエアされて、それをエアチェックしたのだが、アルバムラストに収録の"Reckless"がライブでは更にカッコ良くなっていた事に驚き、好きなアルバムとなった。次作「RAM IT DOWN」よりも余裕でリピート数は多いな。


Judas Priest - Reckless - YouTube

 

the IN THE MIRRORS presents [NWOHHM vol.2] 2014.5.03(sat)

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正統派HMバンドとスラッシュメタルバンドの混在イベント。目的は、ROSEROSEと、いさ殿お勧めのWrecking Crew。

2番目に登場したHellmets of fireという正統派HMバンドがなかなかよかった。Vo氏の超ハイトーンスクリーミングでライブがスタート。ツインギターを絡めた今時珍しいオールドスクールな正統派HM。10年のベテランらしいのだが、今回初めて3曲入りのCD音源をリリースしたそうな。ラストのハロウィンっぽい曲より、最初の2曲がよかった。

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 Wrecking Crewは4番目に登場。いさ殿よりVoが替わったという情報は聞いていて、客もその話ばかり。自分は音もステージも初めてなので特に気にしないでいたし、そもそもバンド名から勝手にOver Killみたいなスラッシュバンドなんだと勝手な想像をしていた。出てきた来た音はまぎれもない正統派HM。BLAZEに似た骨太ヨーロピアンテイストって感じかな。vo氏は若い感じがしたがMCもとても堂々としていて声も良く出ていた。とても今年2月に加入したとは思えない。

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 ROSEROSEは5番目に登場。ROSEROSEを聞き始めたのはつい半年程前で唯一ライブ音源のみを持っている。クロスオーバー、グラインド、正統派HMのようなギターソロありと、体が自然とモッシュモードになった。"BORN TO BE A SKATE BOY"をヤってくれて大満足(アンコールだったかな)。また観たいなぁ。

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