マレーシアンアサルト

仕事でマレー半島南部に位置する首都Kuala Lumpur(KL)に滞在。ここではメタルライフな内容のみ書き記す。

事前にリサーチし、FBでKL駐在の現地金属人と友達になり(なるべくやさしそうな人を選ぶ)、メタルショップを教えて貰った。1日休めれば御の字だったのが仕事の待ち状態が続きラッキーな事に2連休がとれた。

 

【DAY1】

 KLモノレールbandaraya駅近くのSOGO百貨店(日本の)周辺に「Nebiula Heavy Metal Shop」、「Kedai Auntie Campbell Music」が存在すると聞いた。Kedaiが入っている雑居ビルCampbell Complexの2Fに上がると、Kedaiは残念ながら本日Closed。しかし、ノーマークなメタルショップがあった。店の看板も無い。

パっと見た感じメタルショップなのだが、現地POPミュージックやメインストリート系HRのブートライブ音源が多い。それでもGAMMA RAYの横にBucherABCのCDが置いてあったりしたが、お目当ての現地メタルバンドはあまりなかった。サッカー選手のトレーディングカードが置いていたり、何なんだここは。ここのRhapsodyのTシャツ着たオーナー(かなりオヤジ)と地元常連客にNebiulaの場所を訊くと、通りを真っ直ぐに進んで左へ折れろ、と言う。「お前日本から来たのか?ウートゥメン知ってる?」って聞かれて、そんなバンド居たっけな?って、もう一度よく聞いたら「ウルトラマン」だった(笑)。下の写真後ろ姿が、その現地常連客。

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さっそく、外に出て通りを真っ直ぐに進んで左へ折れるも、店らしきものは何も無い。あきらめて、SOGO近くのTシャツ専門店の「Acoustic Music Station」へ。

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 ここの音源ははっきり言ってしょぼかった。まぁTシャツ目当てなので良い。自分は、ジャケット柄のTシャツデザインには興味無く、ブートで安モノでいいからヴィンテージ風なデザインものを探していたら、いいのが結構見つかった。しかも1、200円/1枚。ここではこの4枚を購入。

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1日目はこれで終了なのだが、音源の収穫がゼロ。その日の晩にFB現地人君にメールし、Nebiulaの場所を再確認すると、明日会って、案内するよという返事。日本人でも初対面では緊張するのにましてや外国人って、、、と10分程考え、親切にしてもらってる上に休みの日に外国人である自分に時間を割いてくれるとはなんと親切な人なんだと、「ありがとう、では3時に雑居ビルCampbell Complex前で、よろしくお願いします」と返した。

 

【DAY2】

FB君はFBで顔写真がアップされていたのですぐに分かった。自分も「スレーヤ/ライブアンデッドのTシャツが目印だよ」と言っておいたので迷うことなく会えた。体のすごく大きい人で32歳(若い!)、スラッシュメタル(海外ではトラッシュと発音)、シンフォニックメタルが大好きらしい。

早速Nebiulaを案内してもらうと、昨日のビルとは全く違う場所と思い込んでいたら、同じビル内のしかも2Fで昨日行った店のすぐ裏側だった。。。

Nebiula店の兄ちゃんにマレーローカルのお薦めを訊いたら、Sil Khannazという90年代初頭から活動するスラッシュ/デスメタルがイイとの事でアルバムも5、6枚出している。

ここNebiulaは、レーベルも兼ねており、このSil KhannazのアルバムやAbigailとのスプリットを出したあのMantakや、Brain Deadの初期音源Tapeなどを出している。Brain DeadのTapeがディスプレイ用に飾ってあった。

「Sil Khannaz聴いてみる?」って言われたので「Thank you」というと早速かけてくれた。認知しだした頃のSepartulaみたいな感じかなぁ。FB君もお薦めだと言ったので、ライブ音源付きのベストを購入。

FB君に「他に店は無いか?」って訊いたら、昨日行った「Acoustic Music Station」へ行くか?って言われて「昨日行ったから結構」って言ったけど、ちゃんと音源見て無いしせっかくだから行くかって事になった。でやっぱり何も収穫無し。

タワーレコードみたいな大型店舗はあるか?」って訊いたら、KL中心街にある超大型ショッピングモールに行けばあるって言ったので、モノレール、地下鉄を乗り継ぎいっしょに行ったが、店が無くなっていた。「3軒あったタワーレコードがこれで全部なくなった」って言ってた。日本でも事情は同じでやはり通販がメインになっているから、って言ってた。

ここでカフェレストで軽く食事をしながら色々な話をした。「マレーでは政府が今から10年前にブラックメタルバンドを一掃した」「ヨーロッパ圏のバンドは、お隣のシンガポールには来るがマレーにはほとんど来ない。これも政府が制限をかけている」「現地バンドの音源はショップにはあまり置いていなく、ライブ会場や通販でしか手に入りにくい」などなど。逆にFB君から「X JAPAN知ってる?」の問いに「彼らは女の子に人気がある」と答えた。「日本の国内盤CDはマレーの4~5倍する」とか。どうも海外バンドの来日は、マレーよりもお隣のシンガポールの方が恵まれているみたい。ちなみにマレーからシンガポールへはパスポートのみで行き来できビザは不要との事。

とはいうものの、自分がマレーに到着した2日前にシンガポール(遠いわ)で総勢12バンドの超大型デスフェスがあったり、日本のオブシンで来日したUKクラストコアバンドDOOMが日本へ来る1週間前に、ここKLでプレイしている。マレーは過去にデストラクション、メタリカメガデス来て、今春クリエーターが来る。あとは三重のSABBATが5月にKLでライブをヤルらしい。音源狩りだけじゃなく、FB君にライブ情報も調べてもらったのだが、運悪く自分の休みの日にメタルやハードコアのギグは無いとの事。

音源1枚のみだったのでもう一度Nebiulaへ戻りFB君とはNebiulaのビル前でガッツり握手をしてお別れ。

Nebiulaではさっきの兄ちゃん(スタッフ)が気さくに話しかけてくれる。この兄ちゃんCoronerのTシャツを着ているのだが、Coronerがマイベストだと言っていた。他にカナダのRush。「トリオでテクニカルだし共通してるだろ」と言っていた。

自信のレーベルであるNebiula音源を勧めてくれた。

「自分はオールドスクールデススタイルのローカルバンドを探しているんだが」と言ったら、「これ聴くか?」といってシュリンクを切って何枚も聴かせてくれた。7~8枚聴かせてくれたかな。CDR音源の場合は、必ず「これはCDRだヨ」と教えてくれる。他に地元で有名なマレーのBOLT THROWERことHUMILIATIONなんかも薦めてくれた。

ご近所のTシャツ屋のオーナーやスタッフ達も店に遊びに来て少し話をする。SLEEPのTシャツ着た兄ちゃんに、ドゥームが好きそうなので「Church of MIseryって知ってる?」って言ったら「何!お前COMのメンバーか!」って言われて「いやいやいや、ファンだ。」と返したら「COMよりもAnatomia、Coffins、Corrupted、Fastkillが好きだ」って言ってた。こいつ結構マニアだな、自分と気が合いそうだなって思った。

Nebiulaの兄ちゃんが「日本のベイビーメタル知ってぜ」って言ってきたので「インギーがトリのラウドパークに出た」と言ったらすごく驚いていた。それと「Terror Squadはまだ活動してるのか?」って訊かれて、「まだやってる、昨年2回ライブ観たよ」と応えた。で、結局Nebiulaのスタッフと話が尽きず閉店の8時半を過ぎて9時まで2時間も話しをしてしまった。

ここではこの5枚を購入。

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上3枚が地元デスメタル。一番上がLangsuyrというAutopsy風味なオールドスクールデスで一番お気に入り。左上のジャケにメンバーが写っているのが地元で有名なSil Khannaz。右のデジパックジャケがCruelty DivisionというBrutal Truth風味のハードコアデス。左下は、タイ産と思って買ったらUSのDivine Pustulenceというゴアグラインド。右下はシンガポール産Istidrajという同郷のImpietyのメンバーが居るメタルパンク風味なブラッキンスラッシュでほぼジャケ買い全て視聴して購入。全て1枚約19~20RM(600円程度)。

 

【DAY3】

休日ではなかったのだが、平日定時に仕事が上がれたのでタクシーに飛び乗りNebiulaへ。Nebiulaの兄ちゃんとまだまだ話がしたかったのでと意気込んだのだが、残念ながらこの日はオーナーが店番で兄ちゃんはOFFだった。しかし、2日間ずっとClosedだったKedaiが空いていた。

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レジに座った親父とおそらく夫婦で経営してるんだろーけど、このマダム(上の写真)の対応がすこぶる良かった。

早速地元のオールドスクールデスでお薦めを訊いたら、ここでもすかさずSil Khannazを勧めてきて、(おそらく)全アルバム並べて、「これがNo.1(最も良い)、これがNo.2、No.3、、、、この2つはNo Good、これがコンピ」と説明してくれた。でもNo.1アルバムは今は流通していなくここにあるのはCDRなんだと。バンド名は忘れたがマレー産ドゥームバンドも薦められたり。マダムは、すごくイントネーションのはっきりした滑舌英語を話してくれるので訊きとりやすい。

あと、マダムに「Brain Deadって今も活動中か?それとも解散した?」って訊いたら解散後にVoが別のスラッシュバンドをやっているという情報を教えてくれ、その音源も見せてもらったがCDRだったので見送った。

他にBathoryなどのBlack Mark盤が20RM(600円)で置いていたので、「これ買おっ」と手に取ったら、これらもCDRなんだと。なんでもオリジナル盤は、80~90RM(2400~2700円)もするので、新作は流石にオリジナル盤を置いているものの、旧作輸入盤はほとんどがコピーCDRでオール20RM。

ここでは、Sil Khannaz以外に地元デスメタルSilent DeathとMandatoryというオールドスクールデスバンドを大大大プッシュしてきた。何でも前者はVoが最近亡くなって、遺作の2012年作と名盤1st(CDR)を押さえておけと猛烈にプッシュMandatoryは90年代に1枚しか出ていなく1st(CDR)のみ。マダムに負けてSilent Deathの2012年作とMandatoryを購入。これも21RD(610円)と19.9RD(600円)。この2つは未聴。

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何せ東南アジア系バンドの音源が安かったのでじっくりとタイ産やインドネシア産の音源も窘めて買っておけばよかったと後悔。休日は他にプチ観光もしてきたのでいかんせん時間が無かった。 

皆フレンドリーでとてもナイスガイなのが良かった。今度行くチャンスがあれば是非店を訪れたい。

 


Sil Khannaz Santapan Terakhir Raja Bersiong HQ ...


Langsuyr - Kucemari - YouTube


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