デヴィル・チャイルド氏

f:id:madmax666:20140422202859p:plain

Devil Childe - Devil Childe(1984年)

Minotauro Recordsというレーベルより再発。同レーベルはUSドゥームメタルOrge、Phantom Lord、Jack Starr、Paul Chain(ほとんどのソロアルバムが揃っている)などマニア泣かせのバンドを再発している怪しいレーベル。ここで本作とOrgeの新譜、Phantom Lordの2in1CDを購入したが、Phantom Lordは4月末リリースの為、まとめて発送してくれるとの事。取り急ぎ、デジタル音源のダウンロード権が貰えたので助かる。Phantom Lordは自分が購入した翌日くらいから何故かサイトから削られているのだがちゃんとオーダー通ってるんだろうな(PLはダウンロードファイルですら壊れていた)。

Lucifer(Jack Starr)とMatthew Hopkins(Joe Hasselvander)による覆面バンド第一弾がこのDevil Childe。第二弾がPhantom Lord。PL以前にも覆面バンドでアルバムをリリースしていたとは知らなかった。改めてJoe Hasselvanderがカルトな人物だと言う事を知らされた。PLではJoeは、Wolfgang Messerrine Gundermann IIと名乗っている。

PLはB!誌で糞レビューアにより糞点を付けられたのでとても記憶に残っており、機会があれば聴きたいと思っていた。

 RavenにJoeが加入した時に初めてJoeを知ったのだが、その時は如何にもドラマーらしいいルックルのデブが入ったなくらいの印象だった。しかし、アンダーグランドの世界ではRaven加入は当時ちょっとしたニュースだったのだろうなと、今になって思う。PentagramやDeath Row(Pentagram別名バンド)を知るようになって段々とカルトな人物像が明るみになったにも関わらず、何故にRavenに加入したのか経緯も含めて謎だ。

本作はmetal-archivesによると1984年のハロウィンに200ドルの予算で12時間で作ったらしいが、音を聴いてすぐに納得する。

音質はデモレベルの粗悪さに加え2曲目"Rain of Terror"は修正されたとおぼしき繋ぎ目がある。

Damien Thorne、Exorcist、Piledriverをベースにしたようなチョイ悪スタイルなサウンドをベースにJoeの溢れんばかりの元気なシャウトやJack Starrの狂ったように弾きままくるギターを聴くと音質なんてどうでもよくなる。"Grave Robber"の前半はドゥームっぽいなぁと思ったら"Thru The Shadows", "Grave Robber", "Beyond The Grave"の3曲は、JoeがDeath Row用に書いたらしい。

バンドタイトル曲は、よくもあの名曲を堂々とパクったなと、、、OmenやFates Warningでもそんなに堂々とパクっていないのに。