戦争の意味
Tank - This Means War(1983年)
最近パワーメタルって言葉をあまり聞かなくなったが、Tankを聴き始めたのは普通に「Honour & Blood」で、ブルドーザーのようなどっしりとした重量感があり、力強い押しで攻め立てる感じといい、工事現場で働く男臭い感じといい、これぞパワーメタルなんだと思った。
本作よりAlgy、Brabbs兄弟のトリオ編成にMick Tucker(g)が加わりツインギター編成となる。Brabbs兄弟はこの編成が気に食わなかったのか、Algyと衝突したのか知らないが、兄弟揃って脱退している。
「Filth Hounds of Hades」や「Power of the Hunter」での暴走ロッケンロールスタイルに重金属色が加わり、一層メタル化が進んだ感じ。
本作とH&Bの関係は、「復習の叫び」と「背徳の掟」の関係と同じであって、よくもまぁ続けて同じようなアルバムを作ったなぁという感じ。
この頃のTankってちょっと珍しいなと思ったのが、5~6分台の曲や1曲目はイントロもあるので8分台と簿妙に尺が長い。
AlgyのひとりTankは、さびしいのでBrabbs兄弟とリユニオンして「Filth Hounds of Hades」みたいなアルバムを作って欲しい。ドゥギースタイルのTankはどーでもいい。